地蔵曼荼羅の修復にお力添えをいただき、本当にありがとうございます。
曼荼羅の修理はまず、裏打ち(裏紙)をとりはずすことから始まります。
曼荼羅を裏返しにして純水を吹きかけ、裏打ちを少しずつピンセットで剥がしていきます。
修復は滋賀県大津市の藤本松雲堂さんにお願いしていますが、藤本さん曰く、これは「最も気を使う作業」の一つだそうです。
藤本さんによれば、剥がしている紙自体も約300年ほど前のもので、おそらくその頃に大きく修理がなされたのではないかとのことでした。
ちなみに300年前には絵の欠損部分に図案を書き足していたようでして・・・
よく見ると小さなお地蔵様にお顔がありません。300年前の修復時に書き足されたものですが、初めから顔がなかったのか、消えてしまったのか・・・
今回の修復ではよりオリジナルの状態に近づけるため、この部分は取り外すこととなりました。