長寿寺では安産の祈願をしています。
お参りに来られる妊婦さん、旦那さま、そのご両親が
願うのは、ただ一つ、「子どもが無事に生まれてくれますように」。
これは長寿寺の1200年の歴史を通じて、変わらない願いなのだと思います。
そして、この願いを私たちは「命を慈しむ気持ち」と呼んでいるのでは
ないでしょうか。
親として子どもに多くのことを望み期待します。時には思い通りにならない
我が子に苛立ちを覚えることもあります。
けれど、それは欲(仏教では貧といいます)がそうさせているのかもしれません。
長寿寺の道場は、「とにかく無事に生まれてくれますように」という心からの願い、
つまり「命を慈しむ気持ち」を思い出すための場所ではないかと感じています。
(本堂内陣の様子。安産や子宝のご祈祷の際には、内陣にてお参りして
いただいております)